『移動する人はうまくいく』 長倉 顕太 著

『体』 - 健全な身体と精神を保つ
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暖かくなってきて、外に散歩に出かけたりするのが楽しくなってきましたね。私も愛犬と散歩をしながら、あちこちに芽吹いてきた花や新緑を楽しんでいます。長い休みも来ますし、どこか新しい土地を旅してみたい気持ちになりますね。

 

今回は、「移動」をテーマにした書籍をご紹介します。

長倉 顕太氏著作の 『移動する人はうまくいく』 です。

 

本書は、「移動」をテーマに、それが物理的な移動だけでなく、思考、習慣、人間関係など、人生における現状維持を打破し、「移動」することによって自己成長や人生の成功への道筋を得ることができると説いています。

 

この書籍の最大のメッセージがこちらだと思います。

どうしてあなたは人生を変えることができないのか?それは、意志の力で変えようとしているからだ。たとえば、「今日から早起きするぞ」と決めても多くの人は挫折する。「やる人は1,000人に10人、続けるのは10人に1人」なんて、よく言われるが、それが現実だ。つまり、行動を管理することができない。よほど意志の強い人でなければ管理できない。では、行動を変えるにはどうすればいいのか?ずばり、環境を変える だけでいい。理由は簡単だ。私たちは、「環境→感情→行動」の順で動いているから。

 

 

環境をどんどん変えるために移動する。移動することによって、あなたは「移動力」を手にする。「移動力」とは、環境を切り替える力 のこと。

 

やらざるを得ない環境に身を置く。生存の論理みたいですね。

 

 

問題を引き起こす最大の原因は、「定住」ではないかと私は思っている。

 

 

自分の感覚を取り戻すためにも、センサーを強制的に再起動せざるを得ない環境に身を置くしかない。そのときに有効なのが、行ったことのない所に行くこと。全く違う環境に行くこと。過去の常識が通用しない場所に行くことで、人間が本来持っている感覚が蘇ってくる。その結果、自分の好き嫌いがわかるようになり、自分が本来、やりたいことが見えてくる。

 

 

「定住」「安定」の外に行くことで、環境そのものが流動的になるのでキャラクターも流動的になる可能性が出てくる。流動化するということは変化の可能性が大きくなることだから、人生も変わるし、能力も変わっていく。

 

 

コンフォートゾーンからの脱却 ですね。

 

最初は自分で選んだ世間であっても、いつの間にか世間体を意識するようになり、その世間体のための発言にかわっていくからだ。これをポジショントークと言ってもいい。
私たちは環境の影響を強く受ける。どの環境にいるかによって人生が決まる。そして、一度、ある環境に入ってしまえば、キャラクターが設定され、人生が決められていく。ということは、私たちがやるべきは、環境を選ぶ自由をいつも持っておくことだ。

 

まずやるべきことは、キャラクターのリセットなわけだ。私たちの行動や言動の多くの場合、無意識に選択される。再三言っているように、「過去との整合性」をとるためだけが目的だからだ。

キャラクターを変えるには、環境を変えるのが手っ取り早い。言い方を変えれば、人生を変えるには環境を変えるのが早い。

 

安定を欲するように教育されてきたあなたの脳に、「移動」という刺激を与えることで、自分の人生を取り戻してもらいたい。
悪循環を打破するには、とにかく移動するしかない。現状維持を強く求める私たちの人生を強制的に変えてくれるのが移動だ。
若者は日本だけでなくどこでも暮らせる力をつけるべき

 

新しい自分、自分をアップデートするためには、なりたい自分から逆算して、そこに近づける環境に行ってしまう。

 

移動力を身に着けるには、どんどん動ける体質になる必要がある。だから、私はよく「見切り発車でいい」と言う。行動できない人は、考えすぎる人。そして、準備をしなくちゃいけないと思っている。
人生はどんどん動くことで変わっていく。圧倒的に変化する。せっかく本書を読んだのだから、どんどん移動できる「身軽さの重要性」に気付いてほしい。そこで大切なのが、「見切り発車」なのだ。

 

確かに、AIが我々の頭脳部分を瞬時に担うことができるようになった今、違いを作るのは、「実行するかどうか」、これは誰もが感じていることではないかと思いますが、それを前に進めるためにも、環境を変えてしまう。

 

 

そしてこれから進んでいくであろう日本の社会において、どんな立ち位置を取ったらいいかについても、以下のように論じています。

 

自分で生きる力を身に着けないとこの先はろくなことがないし、日本においては会社員ほど割に合わないことはないと確信している
「選択肢を増やす」ということを考えたときに会社員が最悪なのはわかるだろう。「誰と働くか」「どこで働くか」「いつ働くか」が自分で選べないからだ。

選択肢を増やすためにやるべきことは何かというと、「知識と経験をアップデートし続ける」しかない

 

知識と経験をアップデートし続けることで、新しい世界を知ることができ、新しい出会いも生まれ、新しい選択肢が視野に入るようになる。

毎日、明確な行動指針を持つことが重要だ。「目的=選択肢を増やす」「手段=知識と経験をとにかくアップデートする」(初体験をし続ける)ということ。何かを決める時は、「知らないこと」「やったことがないこと」を選ぶというだけのことだ。
新しい知識に触れ、新しい体験をし続ければ、当然、面白い人生になるし、面白い人間にもなってくる。新しい場所に行くことにもなるだろうし、新しい人にも出会うだろう。

 

そして、私自身への戒めも込めて、最後はこれにつきます。

まずは「決める」ことが重要だ。私たち日本人は「答え探し」の教育をされているから、どうしても選択に時間をかけがちだ。

 

私の好きな言葉に、「最善の選択ではなく、選択を最善にしよう」というものがあるが、人生はこのように考えるのがいい。

 

これからリーダーシップの心技体を磨いていくにあたり、これまでと違うことは、とにかく「行動する」「実行してみる」こと。そのために「環境を変える」「移動する」、もっと自由な精神と生き方を希求してもいいのかもしれません。

 

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