リーダーシップについて、たくさんの書籍を読み、色々な考え方を学んできました。数えきれないほどなのですが、それらも少しずつ紹介したいと思います。
今日は、堀 紘一さんの、『実践的リーダーシップの鍛え方』をご紹介します。堀さんは言わずと知れた、BCGから自らの会社を起ち上げ、多くの提言をされている、第1世代のコンサルの代表格ですね。リーダーシップとは何か、どんな心持ちで努力していくべきか、ヒントが多くあります。
優れたリーダーの特徴について:
真のリーダーたちは、①意思 ②アイデア ③粘り強さ の3つを兼ね備えている
優秀なベンチャーの経営者の条件は、「観察力」「素直」「正直」「謙虚」である
では、リーダーの仕事とは何なのか?
リーダーの仕事とは、自分が指揮を執る組織の目的に向かって、部下たちを導き、目的を達成することである
経営者であれば、第一に考えるべきは、「どうすれば社員が気持ちよく働けるか」である。社員からやる気や知恵がほとばしり出たときこそ、配当や株価の上昇という形で株主に還元されていくのである
そして、リーダーが取るべき行動について、以下を具体的に挙げています。
リーダーが取るべき7つの行動:
- 具体的な夢を語る
- 自ら手本を示す
- 部下たちにチャンスを与える
- 自分の頭で考えさせる
- 上手にほめる
- 部下たちの明日を語ってあげる
- 常に勝つ
そして、優れたリーダーとなるための、心構えについても、以下のように説いています。
優秀なリーダーになるためには、仕事のスキルを磨く以前に、『人間力』を鍛えていかなければならない
リーダーシップの本質を究めるとは、人間でありながら神に近づいていくような、崇高な人間性練磨の旅である
この複雑極まりない人間社会の中で、人生の機微に通じた達人を目指す旅を歩む者がリーダーである
その上で、最後は、「運」。自分でできる準備は整えて、あとは運を天に任せる。
ビジネスの勝因というのは、煎じ詰めていけば「運が良かった」というところに行き着くケースが多い
運は人の縁によって決まってくる。幸運を運んでくれる人と出会うことができれば運が開けるし、人生を悪い方向へ導くような人と付き合うと、運はどんどん逃げていく
幸運組と不運組の差は、日頃からいい人の縁を自分に引き寄せてくる努力を重ねているかどうかに尽きる
テクノロジーも使いこなしがらも、”人間らしさ”をより追求していく時代になるのかもしれません。